大阪府の対策本部会議では冒頭、吉村知事が「府内でも感染者数が右肩上がりで、全国の状況も考えると第3波が生じている。感染経緯や経路なども踏まえて、新たに対策を打つ必要がある」と述べました。
そして、10日までの1週間の新たな感染者数が、前の週の1.2倍と、増加傾向にあることや、クラブやキャバレーといった接待を伴う店だけではなく、居酒屋や飲食店などでも多くの感染が確認されていることが報告されました。
また、実際に感染の可能性があったケースとして、
▽同僚との食事を取りながらの打ち合わせや、
▽大人数でのバーベキューや、鍋パーティー、
▽団体旅行などがあり、
こうしたケースの多くで、マスクの着用が徹底されていなかったり、換気が不十分であったりしたことも報告されました。
そのうえで今月28日までの間、府民に対し、
▽静かに飲食することや、
▽マスクの着用の徹底などを、改めて要請することを決めました。
特に、政府の分科会で感染リスクが高まる典型的な場面として指摘された、
▽「飲酒を伴う懇親会」
▽「大人数や長時間に及ぶ飲食」
▽「マスクなしでの会話」
▽「狭い空間での共同生活」
▽「居場所の切り替わり」の、
5つのケースでの徹底を呼びかけるとしています。
さらに、経済界や大学などに対し、
▽職場や教室などで、マスクの着用や換気を徹底することや、
▽休憩室、喫煙所、更衣室などで、マスクを外した状態での会話は控えること、
▽年末年始の休暇の分散取得などを、要請することも決めました。